白峯のソース

IT なことのメモなど

元保護猫コルタンと「乗っ取りのうた」のこと

コルタン と もちか

うちには、以前から友達に譲渡してもらったキジシロのメスの「もちか」がいた。
もちかの母ちゃんは元野良猫で、もちか出産の際にニンゲンのもとに身を寄せた賢いコだったらしい。
その母ちゃんは猫エイズを患っており、既に虹の橋を渡っている。
幸い、もちかには猫エイズは伝染らなかった。

2019年に一軒家に引っ越した筆者は、仕事もコロナ禍前からリモートワークに移行しており、友達やパートナーが家に出入りするようにもなって、もちかを独りにさせることはかなり減った。
それでも、筆者にばかり依存している姿は不憫に見えて、もうひとり保護猫を迎えることにした。

家の近くのとある保護施設では、頻繁に譲渡会を開催しており、そこでオスの黒猫「コルタン」に出逢った。
当時コルタンは推定2歳。
施設の人は「去年のコ」と言っていた。
保護猫の譲渡率は子猫が断然高いそうだが(当猫の柔軟性や負担を考えれば当然ともいえる)、コルタンは既に子猫ゾーンではなく施設のレギュラー猫ゾーンにおり、少なくとも引く手アマタではないのは明らかだった。
後から知ったことだが、どうやら一回トライアルに失敗した経緯もあるらしい。

コルタンは、譲渡会見学中ずっと筆者の足元につきまとい、「ねぇねぇねぇねぇ」と話しかけているように見えた。
部屋を移動するときもドアで挟まないか注意しないといけないくらいの絡み様である。

そんな彼の熱意?に負けて、筆者はその日中にコルタンの譲渡願いを出した。
翌日電話で施設の方から、右目にハンデかあることを伝えられたが、気にしなかった。

来たばかりのコルタン.痩せていた

数週間後、所定の手続きを経て、コルタンは施設の方に連れられてうちに来た。
最初の怯え様は猫飼いなら想像に難しくないと思われるが、新しいコが不満なもちかの不機嫌と重なって、自宅内はやや不安モードに包まれていた。

特に下痢が酷い。
最初は緊張から来るものかとも思ったが、どうもその垂れ流しぶりが激しい。
すぐに動物病院にいったらジアルジア症とのこと。
予想外の事態であったが、もう四の五の言ってられない。
とにかく必死に対処する。

まず、譲渡いただいた施設に連絡し、おそらく周囲の猫ズも危ないであろうことを伝える。
そして、嫌がるコルタンにだましだまし薬を飲ます。
おかげで薬やりはうまくなった。
隔離してる不機嫌もちかをなだめ、とにかく二次感染しないように手や皿、毛布等を洗いまくる。
ふたりの餌の好みが違うので、下痢で痩せゆくコルタンが好むものを探す。

戦いの2週間を終えると、無事コルタンのジアルジアは駆除され、もちかとも合流できるようになった。
の、前に、その辺に散らばる下痢便を掃除&アルコール消毒……。

もちかはどこか好みではないのか、コルタンと仲良くする気はないらしい。
とはいえ、ケンカする様子もないので良しとする。
以前、フェレットをふたり8年間飼ってたことがあるのだが、ふたりが仲良すぎて上のコが亡くなると追うように下のコも亡くなってしまった。
そういうのも悪くはないのだが、そうでなくてもかまわないだろう。
ちなみに、今では1cm空いてれば近づくのはOKで、たまにシャーシャー言いながら追っかけっこをしている。

その後、また想定外の事態が発生する。
保護施設の方から電話があり、コルタンの母ちゃんの猫白血病が発覚したらしい。
人には伝染らないが、猫には伝染る。
急ぎ、もちかと再度隔離し、動物病院へ。

もちかは母ちゃんの猫エイズをもらわなかった。
どうか、コルタンも無事で。
そんなことを祈る診察室だった。

結果、陰性。
ホッと胸を撫で下ろす。
おっさんの疲れがドッと出る。

それにしても、まー色々あるコである。
予想外のところに登ったり、紐飲み込んじゃったかも事件を起こしたり。
とはいえ、問題の多いコというのも可愛いもの。
地震が起きようが富士山が噴火しようが、決して見捨てないぜ、もちか、コルタンよ。
でも、同時に、コルタンが過去トライアルに失敗したらしい流れもわかるような気も…。
聞くところによると、未だに黒猫に偏見持ってる人もいるらしいし。

そんなこんなで、やんちゃな黒猫コルタンも今は落ち着き、毎日文句垂れながらへっついて来てます。

近い.どうも右目もぼんやり見えているっぽい

で、歌の宣伝。
そんなコルタンが譲渡会でお尻フリフリ猛アピールしてるところを歌にした。
基本的には今作ってるかゲームのプロモーションに使う歌だけど、保護猫、譲渡会への応援の意を込めて。
なかなか決まらない猫の、ちょっと切ない歌詞だけど、最後には希望を持たせたつもり。
良かったら聴いてやってください。
ついでに、イイネとコメントもらえると嬉しいです。

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長文お付き合いありがとうございました。