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IT なことのメモなど

Thunderbird Portable + クラウドドライブで Pop メールを共有する

はじめに

基本:
(A1) Thunderbird Portable を使用する
(A2) クラウドドライブに Pop メールをすべて置く
(A3) 同期の時間を作る

その他工夫:
(B1) 「ダウンロード後もサーバにメッセージを残す」を活用する
(B2) フォルダ分けをする
(B3) 「グローバル検索と索引データべスを有効にする」をオフにする
(B4) コンフリクトファイルを削除する
(B5) maildir 形式

※本説明は主に Windows 向けに書いている。しかし、Mac 環境でもほぼ同じことが言えるだろう。

 

(A1) Thunderbird Portable を使用する

Thunderbird を使っている人は Thunderbird Portable に移行すると良い。
もともとは、USB メモリなどで使うことを想定しているようだが、様々な仕組みがクラウドドライブでの運用にも有効に働く。

既存の Thunderbird からの移行手段はネットで検索するといくらでも出てくるが、ざっくりいうと、

(1) Thunderbird Portable をクラウドドライブ上に ZIP 解凍する
(2) 解凍されたフォルダ内、Data\profile\ に %AppData%\Thunderbird\Profiles\????????.default の中身をコピーする(※???????? は環境によって異なる)

である。

このとき注意したいのは、既存の Thunderbird で「アカウント設定」→「サーバ設定」→「メッセージの保存先」をカスタマイズしているときである。
ここは元からデフォルトか、保存先が %AppData%\Thunderbird\Profiles\????????.default 以下になっていることが望ましいだろう。
D ドライブなど、別の場所に設定していると、どの環境でもその絶対パスに保存しようとしてしまう。
ユーザー名が違う場合やドライブ構成が違う場合、そもそもクラウドドライブのパスが違う場合はここで破綻してしまう。

筆者は、元の Thuderbird がメールを D に保存していたために、ノートパソコンの置いて、SD カードに保存しようとし、そもそもクラウドドライブの管理外であったためにうまく動作しなかった。
なお、筆者の環境は ActiveDirectory などの関係で、ユーザー名(C:\Users\???? の ???? の部分)が各環境で異なっていた。
しかし、移行後のフォルダが (Thunderbird Portable のフォルダ=A)\Data\profile\Mail 以下であれば、各環境でうまく変わってくれた。
どうやら、Thunderbird Portable は上記 A の部分を環境ごとに書き換えてくれるらしい。
(USB ドライブでもドライブ番号は各環境で違うのだから、当然といえば当然である。)

 

(A2) クラウドドライブに Pop メールをすべて置く

これは既に上記で説明していることだが、ここでは全てのメールを同期することを前提としている。

もちろん、環境によって読めるメールが変わっても良いのであれば、上記の「メッセージの保存先」や「アーカイブ」、「ローカル フォルダ」をその環境固有のフォルダ(クラウドドライブ管理下ではないフォルダ)にすれば、その環境でのみしか読めないようにできる。
例えば、ノート PC では古いメールを見る必要がないのであれば、「アーカイブ」、「ローカル フォルダ」を固有フォルダにカスタマイズすればよいだろう。

なお、筆者の全メール容量は約 8GB である。
現在は、AdobeCreative Cloudクラウドストレージを使っている。
もちろん容量が許すなら、OneDrive や DropboxGoogle Drive などでも問題ないだろう。

Creative Cloud を使用しているのはファイルのコンフリクト(競合)が起きたときに通知を出してくれるため、試用するのに便利であったためだが、さすがにうるさくなったので通知は切ってしまった(笑)

Creative Cloud アプリ → 「全般」 → 「通知を表示」を OFF ※ついでにあらゆる他の通知も OFF になってしまう点に要注意

Creative Cloudサブスクリプションの支払いが滞るとメールが下手すると消える恐怖設定である(笑)
普通は、無料プランでも比較的ファイル容量が大きい、OneDrive か Google Drive が良いのではないかと思われる。
どの提供企業に莫大な個人情報を委しまうかで決めても良いだろう(笑)

コンフリクトはバージョン管理ツール(CVS や Git など)を使ったことがある人はわかると思うが、環境毎にファイルのバージョンが分裂してしまう(同期前にそれぞれ独自に更新してしまう)と起こる。
そのため、通信データ量を考えても、各ファイルサイズは小さい方が好ましい。→ (B2)

 

(A3) 同期の時間を作る

これは当たり前の話だが、別の環境を使うときに同期が終わっていない状態で使うと、ファイルに矛盾が生じ(バージョンの分裂が発生し)コンフリクトの嵐になる。

そのため、
メーラーを終了してから通信をオフに(OS をシャットダウン)する前
・通信をオンに(OS を起動)して、メーラーを使用する前
それぞれにクラウドドライブの同期のチャンスを与えなければいけない。

“そんなこと気にしてはいられない”と思う人は、とりあえず、メーラーThunderbird Portable)を使用していないときはアプリを終了すると良い。
筆者は、メールは iPhone に転送しているため、普段はメーラーを落としておき(起動していない状態にしておき)、返信をするときだけメーラーを起動するようにしている。

 

(B1) 「ダウンロード後もサーバにメッセージを残す」を活用する

これは、コンフリクトが起きたとき、被害を最小限に抑えるための対策である。
Inbox のサイズ、同期のタイミングと通信速度にもよるが、Inbox がコンフリクトを起こす可能性は非常に高い。

しかし、この機能を使っておけば、1つの環境で受信してもしばらくはサーバーにメールは残るため、コンフリクトが起きても、最悪受信メールは(設定の期間内であれば)その環境ごとには受信できる。

筆者の場合は、7~14 日は保存させている。
坐―バーのメールボックスの容量を確認し、余裕がある場合は溢れない程度に多めに設定すると良いだろう。

 

(B2) フォルダ分けをする

これは、(A2) の最後でも書いたが、同期とコンフリクトを考えると、フォルダ分けを行って Inbox のファイルサイズを抑えるのが好ましい。

筆者は、「アーカイブ」を使用せず「ローカル フォルダ」を使用しており、メールアドレス毎にその年のフォルダ(「2015」「2016」のように)を作って、手動で毎年移動している。
そうして、各フォルダサイズは大きくても 200MB 程度にしている。
また、大量に来るメールマガジンは「メッセージフィルタ」で自動振り分け設定をしている。

なお、筆者が「アーカイブ」を利用しないのは単に好みの問題である。
年に一回、ごそっとフォルダ移動した方が楽なのである。
受信ボックスにはしばらくは検索対象としてメールを残しておきたいのである(既読はマークするが)。

 

(B3) 「グローバル検索と索引データべスを有効にする」をオフにする

これは意外と重要であるかもしれない。
「global-messages-db.sqlite 削除」でサーチエンジン検索してもらえればいくらでも出てくると思うが、この global-messages-db.sqlite ファイルは使っているとやたらと大きくなる。
筆者の環境では 700MB を超えていた。
フォルダ毎の検索になってしまうが、多くの場合不都合はないだろう。(さらに、グローバル検索は使いにくい。)

>「ツール」 → 「オプション」 → 「一般タブ」 → 「グローバル検索と索引データベースを有効にする」 をオフにする

 

(B4) コンフリクトファイルを削除する

コンフリクトはこの運用の場合、避けるのが難しいと考えている。
コンフリクトが起きると分裂したバージョン毎にコンフリクトファイルが発生するが、これを保存しておいても手動でのマージはまずしないだろう。
ディスク容量がもったいないので、多少のバージョンの誤差は諦めて、さっさと削除してしまいたい。

もっと厳密・厳格に管理したいのであれば、
クラウドドライブをやめて、バージョン管理ツール(CVS, Subversion, Git, Visual Source Safe など)を使うという手もある。
Inbox などは見たところテキストファイルであるようなので、適切にマージを行ってくれそうである。
しかし筆者はそんなに暇ではない。
ノートを起動するたびにマージ処理をするのはできれば避けたいものだ。
(B1) を使って、せめて受信メールは全てどの環境でも新しく受信できるかたちで運用したい。

もし、いずこかのクラウドドライブがバージョン管理ツール並みの強力なテキストマージ機能を持っていたら是非教えていただきたい。

 

(B5) maildir 形式

「メッセージの格納方式」を mbox ではなく、maildir にできるらしい。
しかし、筆者の環境では既存のアカウントの「メッセージの格納方式」がグレーアウトされて選択できない。
そのうち既存のアカウントの移行ツールでも出るのであろうか?
筆者はまだこの設定を試せていない。
→やってみた

原理的には、1メール1ファイルになれば、コンフリクトは大幅に防げ、更に通信データ量も削減できるはずである。
大量のファイルが生産されて、フォルダ内ファイル数の限界を超えてしまうという恐れはあるが、メリットの方が大きいように思える。
現在は開発用のお試し機能のようではあるが、mbox → maildir 移行ツールを含めて完成したら是非利用したいと思っている。
ただしその場合は、各クラウドドライブの1フォルダ内のファイル数上限の確認はしておきたい。

 

追記(2017/02/14)

Windows でタスクバーにピン留めするには少々コツがある。
おそらく、exe をダブルクリックなりして起動した Thunderbird アイコンをピン留めすると、次回起動時に表示なり読み込んだメールなりがおかしくなってしまうだろう。
そこで、以下のように操作すると(なんとなく)うまくいく。

(1) ThunderbirdPortable.exe を右クリックする
(2) 「タスクバーにピン留めする」を選択する

要は、ThunderbirdPortable は起動後に App\Thunderbird\Thunderbird.exe を起動してバトンタッチするわけだが、あとで起動した Thunderbird.exe の方をタスクバーにピン留めしてしまうと、以後動作がおかしくなるということのようだ。
これで正常に今までの保存されたメールも読めるようになるだろう。
ただし、実行時はタスクバーに Thunderbird のアイコンが二つ出てしまうのは少々気持ち悪いが…。

 

 

筆者は、今まで Adobe Creative Cloud で上記の環境(+2016-09-28 の maildir設定)で運用していたが、事情により Google Drive に 2017/02/10 移行した。

今のところ、問題なく動いているようだ。

月々 3,000 円でスマホ電話かけ放題(ネットはWiFi)にする

色々と環境の変化があったので会社のケータイ:Softbank iPhone5 の契約プランを変更した。1週間悩んだ(笑)

ホワイトプラン」+「S!ベーシックパック」+「パケットし放題フラット for 4G」
旧料金:8,864円/月(端末代分割込)

「スマ放題 - 通話し放題プラン(スマートフォン)」+「S!ベーシックパック」※「データ定額パック」なし
新料金:3,000円/月(端末代分割含まず)

で 5,864円/月 節約。
端末代金はまだ少し残ってたのでこちらは一括精算。あとちょっとだったので清算しても総合的にはこちらの方が安かった。(※端末代残高に依る)

Softbank のパンフレットやホームページでは、iPhone やシンプルスマホ以外の Android では「データ定額パック」を無しにできないような雰囲気だけど実際はできるのがポイント。
ただし、とってもとても注意しなくてはいけないのは、新プラン移行後は「モバイルデータ通信」をオフにしておかなければならないこと。感覚的には、国内電話し放題の iPod touch
ちなみに、残念ながら「S!ベーシックパック」は外すことができなかった。

これで節約分で 3,696円/月 のモバイルルーターを導入すれば完成系。
どうしても諸事情により 7GB 制限はきつい(逆に速度はそんなに不要)ので、いわゆる旧イー・モバイル端末相当である Softbank 101SB を導入したかったのだけど、残念ながらもう取り扱ってないそう。
電波の不安はあるものの、WiMAX にすることになりそう。(WiMAX2+ に期待か!?)

モバイルルーター導入後:6,696円/月
旧料金比較で 2,168円 節約。端末代分割残高が1万円以下ならこちらに移行した方がお得な雰囲気。

ちなみに、「ホワイトプラン」のままフラットで無い方の「パケットし放題 for 4G LTE」にして約 3,000 円/月という手もあったが、結局パケット使わないようにするだろうし、電話もしなくなって回線そのものが無駄になりそうなので却下。

会社の SoftBank 3G ガラケーが1台余りそう(解約しても良さそう)な雰囲気なので、余ったら持ち込み機種変更で「スマ放題」にすれば、更に

「スマ放題 - 通話し放題プラン(3G携帯電話)」※「S!ベーシックパック」もなし
新料金2:2,200円/月

にできそう。
ただし、今回「スマ放題」にしてしまったのでプラン変更に2年縛り違約金がかかる恐れあり。「スマ放題」同士は2年縛り違約金が発生しないかもしれない。
3G ガラケーに移行できれば“「モバイルデータ通信」がオンになったらパケ死”の恐怖からは解放される。

個人のメイン端末のインターネットがモバイルルーター必須となるとやや煩わしいが、会社用のサブ端末でメインは WiFi、キャリアメールを使わずモバイルルーターを他社員と共有、などの場合は有効なプランであると思われる。
ただし、くれぐれも「モバイルデータ通信」がオフであることを確認されたい。

nanoSIM に下駄履かせて microSIM 化して SIM フリー Android に移行し、APN 情報をクリアしてしまう方が精神衛生上良いかもしれない…。

4G になってから容量制限などでパケット代は徐々に高騰している。
速度はそんなに要らないから容量制限しないで!と思うのは筆者だけもしれないが、 WiFi をうまく使って節約したいところである。なお、電話もそんなにしないよ!って人は、SIM フリー端末代はかかるが、MVNO を検討されたい。法人は現時点で通話できる MVNO がない(MNP も欲しいところ…)ので、大手キャリアをうまく使うのが良いと思われる。

2014/9/27執筆

PhoneGap と Windows と Eclipse で Android 開発事始め

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PhoneGap を使おうとしたが、Android 向けに WindowsEclipse で開発・実行する手段がよくわからなかったため、自分で調べてみた。
以下はそのメモである。

なお、各ソフトウェアのバージョンは以下のとおりである。

  • Window 8.1
  • ADT 21.1
  • Ecplise 4.2
  • PhoneGap 2.9.1

(2014/06/24 執筆)

 

(1) PhoneGap の ZIP をダウンロード,解凍する

「C:\> npm install -g phonegap」はエラーになってよくわからなかったので,Archive からひとつ前のバージョンをダウンロードした…

 

(2) lib\android\framework を Eclipse にインポートし,ビルドする

→ bin に cordiva.jar が出来上がる

 

(3) Eslipse で空の Android プロジェクトを作る

設定はデフォルトのまま.Create Activity では New Blank Activity を選択し,Activity 名は MainActivity とした

 

(4) 出来上がったプロジェクトの lib に先のビルドした cordiva.jar をコピー

その後,Eclipse の Package Explorer で F5 (Refresh) し(変更を反映させ),
cordiva.jar を右クリックし「Build Path」→「Add to Build Path」を実行

 

(5) プロジェクトの assets に www フォルダを作り,index.html と cordova.js (PhoneGap 内 lib\android\framework\assets\www にある)を置く

index.html は以下のような内容(文字コードUTF-8

	<html>
	<head>
		<meta charset="utf-8">
		<script src="cordova.js"></script>
	</head>
	<body>
		あいうえお
		<div id="deviceready">
			<p class="listening">端末に接続中…</p>
			<p class="received" style="display:none;">端末の準備完了!</p>
		</div>
		<script>
			var app = {
				initialize: function() {
					document.addEventListener('deviceready', this.onDeviceReady, false);
				},
				onDeviceReady: function() {
					var parentElement = document.getElementById('deviceready');
					parentElement.querySelector('.listening').setAttribute('style', 'display:none;');
					parentElement.querySelector('.received').setAttribute('style', 'display:block;');
					console.log('Received Event.');
				},
			};
			app.initialize();
		</script>
	</body>
	</html>

 

(6) プロジェクトの res に xml フォルダを作り,config.xml (PhoneGap 内 lib\android\framework\res\xml にある)をコピー

 

(7) MainActivity.java を書き換える

import android.app.Activity;
コメントアウト

import org.apache.cordova.*;
を追加

public class MainActivity extends Activity

public class MainActivity extends DroidGap
に変更

protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) {

public void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
に変更

setContentView(R.layout.main); の下に
super.loadUrl("file:///android_asset/www/index.html");
を追記

 

(8) AndroidManifest.xml を書き換える

<application・・・の前に

	<supports-screens android:largeScreens="true"
	                  android:normalScreens="true"
	                  android:smallScreens="true"
	                  android:resizeable="true"
	                  android:anyDensity="true"
	/>
	<uses-permission android:name="android.permission.CAMERA" />
	<uses-permission android:name="android.permission.VIBRATE" />
	<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_COARSE_LOCATION" />
	<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_FINE_LOCATION" />
	<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_LOCATION_EXTRA_COMMANDS" />
	<uses-permission android:name="android.permission.READ_PHONE_STATE" />
	<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET" />
	<uses-permission android:name="android.permission.RECEIVE_SMS" />
	<uses-permission android:name="android.permission.RECORD_AUDIO" />
	<uses-permission android:name="android.permission.MODIFY_AUDIO_SETTINGS" />
	<uses-permission android:name="android.permission.READ_CONTACTS" />
	<uses-permission android:name="android.permission.WRITE_CONTACTS" />
	<uses-permission android:name="android.permission.WRITE_EXTERNAL_STORAGE" />
	<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE" />

を追加

android:label="@string/app_name" >

android:label="@string/app_name"
android:configChanges="orientation|keyboardHidden" >
に変更

 

(9) 実行する

モバイルプロジェクター QUMI Q5 を買いました

モバイルプロジェクター QUMI Q5 を買ったので、どんな感じであったか写真と共に記述しておく。

 

今回は、

・鞄に入るモバイルプロジェクター

・ランプ交換とか面倒なので LED 光源

・そんなに大画面でなくても良し(少人数で見、部屋も暗くできる)

・どちらにしても高価なものなので、長く使えるものにしたい

という点で選んだ。

 

そこで選出されたのが、

(1) vivitek QUMI Q5

(2) NECディスプレイソリューションズ ViewLight NP-L51WJD

であった。

 

結果的に、QUMI Q5 の方が少し高価であったが、マイブームのイエロー(クリーム色ではなく山吹色に近い)モデルがあったため QUMI Q5 にした。

Amazon で 56,116円也。

 

この QUMI Q5 と会社に太古からある TOSHIBA TLP-T70M を会議室にで比較してみた。

 

■ QUMI Q5 のスペック

・明るさ:500 ルーメン

・画素数:1280x800

・消費電力:65W

・重さ:690g(AC アダプター含む)

・動作音:静か

 

■ TOSHIBA TLP-T70M のスペック

・明るさ:2000 ルーメン ※ 10 年以上使い続けているので劣化している可能性あり

・画素数:1024x768

・消費電力:265W

・重さ:2.2kg

・動作音:けっこううるさい

 

■ (参考までに…) NECディスプレイソリューションズ VViewLight NP-L51WJD のスペック

・明るさ:500 ルーメン

・画素数:1039x680

・消費電力:110W

・重さ:1.2kg

・動作音:?

 

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開封の儀。ケーブル類やらオプションが豊富で、追加に何も買わなくても良いのが好感触。

 

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約 50 インチ相当を照明を点灯させた会議室で表示。

左が QUMI Q5、右が TLP-T70M。

やはり、500 ルーメンはツライ。

 

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約 50 インチ相当を消灯した会議室で表示。

左が QUMI Q5、右が TLP-T70M。

やはり、50 インチは少し無理がある。

が、詳細なプレゼンでなかったり字幕なしの映画などであればいける気もする。

 

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47 インチの液晶テレビ(REGZA 47Z2000)と比較。

やはり液晶が一番見やすい。

 

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QUMI Q5 の明るさが問題レベルまで画面サイズ縮小(壁に近づける)。

20 インチ相当ぐらいか。

明るい部屋でも問題なし。

 

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今度は暗い部屋+テレビ入り。

問題なし。

30 インチ程度でも問題ないと思われる。

 

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なお、iPhone の画像を Lightning ケーブル経由で表示可能。(WiFi経由でも可能。)

実のところ、この使い方が今回のモバイルプロジェクターを買ったメインの目的。

大画面でどーんは無理だが、20 インチ程度でみんなで見るには問題なし。

 

まとめると、

・少人数 2 ~ 4 人の小さい会議室で見る(投影する場所がある)

・20 インチの液晶を持ち歩けない(荷物を最小限に抑えたい)

・暗くてもいいから大画面で出したい

・部屋を暗くできる

 こんな用途であれば、軽いし小さいし、専用バッテリーを買えばコンセントなし動く。

 

なお、結果的に筐体色で選んだ筆者だが、NECディスプレイソリューションズの VViewLight NP-L51WJD でも満足はしていたと思われる。

特に、NP-L51WJD は AC アダプタが不要な電源直付けタイプ。

必ず電源コンセントに接続するなら NP-L51WJD の方が持ち歩きに楽ともいえる。

実は、購入前に某電気屋で QUMI Q5 も NP-L51WJD も実際に店頭デモを見ているのだが、カタログスペック上は同じ明るさでも、NP-L51WJD の方が若干明るいように見えた。(気のせい?)

国内メーカーの製品だし、NEC のサポートといえば安心の定評がある。(実際、PC ではお世話になった。)

消費電力や重さ、解像度などはやや気にならなくもないが、悪い選択肢ではないと思われる。

願わくば、筆者のように色で選んでしまうユーザーがいることも配慮して、見た目や名称にもこだわった製品も出してもらえればと思うのはわがままだろうか。

Intel Core-i7 Haswell で静音PCを組む (3)

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△ i7-4765T内蔵GPU

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RADEON HD 7750

ベンチマーク

 

購入からずいぶん時間が経ってしまった。

 

現在、家のインターネットはauスマホテザリングがメインという状況であることが諸悪の根源なのであるが、たまたま今回のパーツ構成にはWiFiがなかったため、USBテザリングを使っていた。

しかし、このUSBテザリングを使っていると5~10分でPCがハングアップしてしまう(DRIVER_POWER_STATE_FAILUR)。

それが判明するまでに、Intel SSD 335には随分辛く当たってしまった。

結論的には、Intel様の品質には全くもって問題がなかった。

以前、OCZのSSDでハングを繰り返し、結局数ヶ月後のファームウェアアップデートで解決、という経験が先入観を産んでしまった。

現在のSSDの品質は常用に問題ないものであるようだ。

 

さて、ベンチマーク結果である。

計測ソフトは、

ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(以下、FF14ベンチ)

FINAL FANTASY XI for Windows オフィシャルベンチマークソフト(以下、FF11ベンチ)

ドラゴンクエストXベンチマークソフト(以下、DQXベンチ)

CrystalMark 2004R3(以下、CrystalMark

の4本。

あまりベンチマーク系ソフトに詳しくないため、スクエニ系ばかりになってしまった…。

また、PCMark7は途中でハングアップしてしまったため、断念した。

 

条件として、Intel Core i7-4765Tの内蔵GPU描画時と、ファンレスビデオカードRADEON HD 7750描画時を測定した。

Haswell i7最低位モデルである4765Tがどこまで1~2世代前ビデオカードのエントリーモデルと張り合えるかがポイントとなる。

 

早速結果を列挙する。

なお、ゲーム系は全てフルスクリーンで計測している。

 

f:id:hakuhou-src:20130815191121p:plain
△ i7-4765T内蔵GPU

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RADEON HD 7750

 i7-4765T内蔵GPURADEON HD 7750
FF14ベンチ
1280x720最高品質
2407
普通
6593
とても快適
FF14ベンチ
1280x720高品質デスクトップPC
2472
普通
6799
とても快適
FF14ベンチ
1280x720高品質ノートPC
3306
やや快適
8851
非常に快適
FF14ベンチ
1280x720標準品質デスクトップPC
5533
とても快適
12484
非常に快適
FF14ベンチ
1280x720標準品質ノートPC
5520
とても快適
12455
非常に快適
FF11ベンチ
HIGH
7680 9535
FF11ベンチ
LOW
11044 11539
DQXベンチ
1280x720最高品質
4300
普通
6893
快適
DQXベンチ
1280x720標準品質
4989
普通
8477
とても快適
DQXベンチ
1280x720低品質
5658
快適
8682
とても快適
DQXベンチ
640x480最高品質
5534
快適
8437
とても快適
DQXベンチ
640x480標準品質
7061
とても快適
8803
とても快適
DQXベンチ
640x480低品質
8726
とても快適
7611
とても快適
CrystalMark 279646 308358

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△ i7-4765T内蔵GPU

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RADEON HD 7750

 

ゲーム系のベンチばかりのためか、全体的にRADEON HD 7750優位であった。

 

しかし、ベンチを見ている限り、最高品質にしない限りはi7-4765T内蔵GPUでもプレイに支障は無いように見えた。

デスクトップPC用Haswellにおいては、ほとんどのモデルはIntel HD Graphics 4600 (GT2)搭載だという。

少なくともDQXをプレイする分にはHaswell内蔵GPUでも問題なくプレイできるように見えた。

 

詳しい設定を見たわけではないが、見た目に目立つゲームの品質設定の違いは影の描画方法の違い(丸影、形状アルファ、ステンシルバッファ系)ぐらいで、気にしなければ気にならないレベル(筆者は職業柄気になるが…)。

逆に、解像度は見た目にもかなり影響が出るのでHD解像度(1280x720)でプレイしたいところだが、こちらもHD解像度でほぼ問題ないように見えた。

 

◆温度

 

どちらかというと静音PCとしてはこちらが本題、の温度についてであるが、結論から言うと危険なレベルまで温度上昇は起きなかった。

今回は実際面と筆者の快適性のため、夏の猛暑の中でもエアコン様の支配下のテストであった。

そのためか、ファンレスでも運用できる、という結果になった。

 

なお、ここでいう「ファンレス」は正しくは「ATX電源ファンのみ」であるが、使用しているケース「Antec Mini P180」がデュアルチェンバー構造で、電源とマザーが別区画になっており、実質マザー側のエアフローには影響しないと思われるため、「ファンレス」という表現にしている。

一般的な構造のATXケースにファンレス電源を内蔵した場合は電源分の発熱が追加されることを考慮に入れる必要がある。(外部電源…AC アダプタならば実質問題ないだろう。)

 

温度は、上記ベンチマークの最高解像度かつ最高品質実行時の最高温度である。

こちらも、i7-4765T内蔵GPU時と、ファンレスビデオカードRADEON HD 7750時の2パターン計測した。

 

 i7-4765T内蔵GPURADEON HD 7750
CPUCPUGPU
ファンレスFF14ベンチ 58℃ 46℃ 78℃
FF11ベンチ 40℃ 48℃ 58℃
DQXベンチ 58℃ 53℃ 70℃
CrystalMark 58℃ 51℃ 66℃
天板ファン
LOWのみ
FF14ベンチ 46℃ 43℃ 63℃
FF11ベンチ 45℃ 43℃ 49℃
DQXベンチ 44℃ 41℃ 56℃
CrystalMark 49℃ 45℃ 56℃

 

GPUが78℃という温度をどう見るかにもよるが、個人的には個人用途PCとしてはぎりぎり範囲内だと思っている。

(もちろん、メーカーに言わせれば許容温度は60℃ぐらいだとは思うが…。)

 

とはいえ、業務として会社で使用するとなると、ファンは付けたほうが良いのは明らかである。

計測後は40℃代まで落としてから再計測という流れだったが、ファンレスの場合はそこまで冷えるまでに時間がかかった。

 

また、追加のビデオカードの意義という観点から言うと、温度面ではやはり無いほうが良いと言える。

内蔵GPUで満足できるなら、追加ビデオカードは無しの方が確実に良いと言える。

 

もちろん、FPSなどの更にヘビーなゲームは世の中に山ほどあるわけであって、タイミングがそれほどシビアでないRPGなどは軽量な方といえるかもしれないので、そのような用途にはビデオカードが必須だろう。

そんなヘビーユーザーには静音PCは難しい選択肢といえる。

 

そもそも、PS3Xboxなんかもしばらくプレイしていると結構な騒音を発する。

そんな昨今のゲーム事情の中で、静音PCでFF14ぐらいはプレイできる、というのは一つ選択肢が増えたといえるのではないかと思う。

なお、音という点では、「Antec Mini P180」は天板に20センチの大型ファンを搭載している。今回はこれをLOW(低速)設定でテストし、問題ないと判断したが、この設定ではエアコン環境下では動作音は聞こえなかった。

外付けのUSBハードディスクのぶおーんという音の方が目立った。

 

◆考察

 

結論としては、Haswell PCによる静音PCは構築可能で、ファンレスも夢ではない。

外気温にもよるが、熱暴走してしまうような心配もほぼない。(耐性温度が40℃程度といわれるHDD搭載の場合は要注意だが。)

また、重くないゲームは余裕でできてしまう。

 

もちろん、サーバーにも向いているといえる。

ファンレスは推奨できないが、大口径のケースファンがあれば十分運用できるといえるし、CPUファンがあれば安全性はより高くなる。

 

他の Intel Core iシリーズのxxxTモデルも有望だ。i3のモデルは未発表だが、i5であれば一般的なオフィスアプリケーションや簡単な画像加工程度であれば十分であろう。

 

自作PCは大きさが不利になってしまいがちだが、その分大きなCPUクーラーを搭載可能であり、その分静音化にも有利である。

これをもってしてノートPCより有利とは言い難いが、組む楽しみや画面位置の高さという面(ノートPCでは画面位置が低いため背が丸くなってしまいがちだ)では自作のデスクトップPCはまだ存在価値があると思う。

 

大きさはある程度許容できるが音は静かな方が良い、という人は自作の静音PCにチャレンジしてみると良いだろう。

Intel Core-i7 Haswell で静音PCを組む (2)

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△ 静音PCにありがちなCPUクーラー

 

◆戦利品

 

【CPU】Intel Core i7-4765T ¥29,980

【マザー】ASUSTeK H87M-PRO ¥11,480

【CPUクーラー】サイズ Ninja3 Rev.B SCNJ-3100 ¥1,980

【メモリ】SUPERL+TALENT DDR3-1600 8GB ¥5,980

SSDIntel SSD 335 240GB ¥20,800

【電源】Antec EarthWatts EA-550 Platinum ¥7,980

【グラフィックスカード】Club Radeon HD 7750 royalQueen ¥9,980

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¥88,180

 

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その他ついでにマウスやキーボードなども買ってジャスト9万円ぐらいだった。

CPUクーラーが1,980円、メモリが5,980円、電源が7,980円、グラフィックスカードが9,980円、辺りが特価品。

 

◆この度のネタパーツ

 

まずは、CPUはHaswell i7でTDP35Wな、「Intel Core i7-4765T」。

正直な所、静音でHaswellならCore i5-4570Tの方が無難かつ十分で安価だと思われるが、ここは数少ないブログを見てくれる人(多分10人以下)のためにより変態ちっくなものを選択した。

さて、パフォーマンスと温度はいかに。

 

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次は、CPUクーラーの「サイズ Ninja3 Rev.B SCNJ-3100」。これ系の巨大ヒートシンク系はケースファンで冷やせるんじゃないのか?ファンレスいけるんじゃないのか?という期待がかかる。が、基本的には単に特価で1,980円というだけで選択。

勢いで買ってしまったグラフィックスカードと干渉しないか心配。

 

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グラフィックスカードの「Club Radeon HD 7750 royalQueen」。TSUKUMOのアウトレット品で9,980円。ファンレス。

他のファンレス品はCPU内蔵GPUより遅そうだし、「AX7850 1GBD5-S3DH」は高かった(23,000円くらい)、ということで選択。とりあえず、内蔵GPUと比較してみて、効果的でなかったら違うPCで開発用で使おうという魂胆である。

 

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◆起動!

 

とりあえず、ちまちまと組んで先ほど最小構成(電源、マザー、CPU、メモリ)で起動を確認した。

土曜日に買ってきて月曜日に起動確認とは、筆者の自作技能も落ちたものである…。

 

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さっそく、CPUクーラーはPCI Express第1スロット(x16)と大干渉しているように見える…。が、2枚挿し用の第4スロット(こちらもx16)の上空は空いているが、如何に。

 

速度や温度などは後ほどレポートの予定。